コラム7:カウンセリング【毒親の正体に迫る】|悩み相談・カウンセリングは岐阜 心理支援士

コラム7:カウンセリング【毒親の正体に迫る】

コラム7:カウンセリング【毒親の正体に迫る】

2021.12.10
前回コラム6では、毒親とアダルトチルドレンについてご紹介しました。
コラム7ではその続編として、毒親の正体に迫ります。
毒親の振る舞いは、なぜ発祥するのか。
毒親の悪影響を受けられたご本人からすれば、その理由はどうでも良いのかも知れません。
しかし毒親の正体を知る事で、対処法や対応の効果に期待できる可能性もございます。
毒親を俯瞰(ルビ:ふかん)できますようにご期待ください。

■毒親の特徴(我が子に対して)
・否定的表現を発する。
・人格否定をする。
・支配性を持って威圧的に怒鳴る。

■毒親の具体事例(小学校時代)
・「こんな高い所へ登れるようになったよ」
➡「そんな危ない事して駄目な子ねー」
・「テストで95点採ってクラスで1番だったよ」
➡「どうして5点ミスしたの?もう少しで100点だったのにー」
・子供に全く非がないケース
➡「あんた(お前)のせいで失敗しちゃったじゃないの」
➡「あんた(お前)はいつも失敗する」

なぜ我が子に対して、これ程までに攻撃性を持って全否定するのでしょうか。
その理由は大きく3つあります。
(1) 否定的表現しか発する事ができない。
(2) 優越的立場を取りたい:マウントを取りたい。
(3) 後先の事を全く考えていない。思った事がすぐ口に出る。

どの理由も許せるものではありませんが、(1)と(3)は人としての能力がないと言えばそれまでです。
子供自身の成長と共にこの能力は毒親を追い越して、人として成長していくケースもあります。
一方で(2)は終わりがないケースが多く、成人になっても継続される事が少なくありません。
(1)~(3)の内容を見て、お気付きになった方もいらっしゃる事だと思います。そうなんです。
コラム6でもご紹介したとおり、毒親とその子供の関係性は家庭内におけるまたは親子間での〝パワーハラスメント〟又は〝モラルハラスメント〟に該当しています。

我が子に対して、ハラスメント加害者となる毒親の正体とは、一言で言えば〝弱い者いじめ〟です。
優越的立場を取りたい、マウントを取りたいという思考は毒親自身が「私は気が弱く、器の小さな人間です」と言っているのと同様なのです。
後先の事を全く考えていない、思った事がすぐ口に出るというのも精神年齢が極めて低い事がよくお分かりになるのではないでしょうか。
結論として、かわいそうな気の小さな人間に過ぎないという事です。
毒親を「ハラスメント加害者だ」と知る事で対処法や対応を理解する事ができます。
コラム6でもご紹介しています。

■毒親の対処法
[1] 親との切り離し
残念ではありますが、親から愛情を受けたいお気持ちを払拭してください。
関わらない事が最大の良薬です。
一人暮らしをするなど親との関係性を絶つ事で自立に繋がります。
連絡も取らない事を徹底できると効果が上がります。
[2] 自分の意思確認
他人の顔色を窺うのではなく、自分の意思はどうしたいのかを確認していく。
[3] 完璧主義からの脱却
6割~8割程度で大丈夫。
ある程度できていれば大丈夫だと自己評価を与える事が大切です。
取捨選択もキーワードになります。

いじめ加害者やハラスメント加害者と同様に毒親は、自身がその加害者である事に気付く事ができません。
気付こうとすらしません。
その理由は、精神年齢が極めて低く自分本位の象徴だからです。
毒親に加害者である事を指摘すれば、その何倍になって被害者である子供を、加害者呼ばわりします。
周囲の人も〝毒親〟である事を理解してくれる人はほぼ存在していない事からも、その辛さは計り知れないものだと思います。

毒親の正体を知り、自立したあなたらしい人生に辿り着かれる事を心から応援しております。
冒頭でもお伝えしましたように、毒親に対して俯瞰できますと幸いです。
お一人で解決が困難な場合には、心理カウンセリングにご期待ください。


コラム7:カウンセリング【毒親の正体に迫る】
心理カウンセラー、研修会・セミナー講師、コーチング
澤田 和彦

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