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コラム19:カウンセリング|研修会【働きアリの法則(2:6:2の法則)】
- 2025.03.10
- 蟻(アリ)は働く事を象徴とされている印象がありますね。
そんなアリを無作為に10匹集めるとどうなるのか?
とても一生懸命働くアリが2匹。
それなり、ソコソコ働くアリが6匹。
サボってしまうアリが2匹となります。
上位2割を意欲的に働く2割、
中間6割を平均的な6割、
下位2割を意欲の低い2割と呼び
これが「働きアリの法則」です。
2:6:2の割合になる事から、「2:6:2の法則」とも呼ばれています。
(ルビ:にろくにのほうそく)
「262の法則」や「2-6-2の法則」とも記載します。
そして、どの職場でも働きアリの法則が当て嵌まりやすいです。
皆さんの職場ではいかがでしょうか?
それでは、働きアリの法則(2:6:2の法則)をどのように活用していくのかご案内いたします。
●類似している法則
1:8:1の割合や3:4:3の割合になる事もありますが、概ね2:6:2になる割合が多いです。
また、パレートの法則は、「上位2割の職員が全体の8割を生産している。」
と言われており、働きアリの法則と似通ったところがあります。
●働きアリの法則(2:6:2の法則)の大切なところ
1□ 上位2匹のアリばかりを、10匹集めるとどうなるのか?
同様に2:6:2の割合になります。
理由は、自分の立ち位置が分かるからです。
2□ 稀にではありますが、
「全員が上位の2割になれ。」
と職場の上司から言われました。
とお聞きした事がありますが、それは間違いです。
3□ 自分のペースで働ける立ち位置(順位)が大切です。
上位の2割を1番2番、下位の2割を9番10番とした場合、
皆さんの立ち位置は何番ですか?
たとえ、2番、5番、8番であったとしても、無理なく自分のペースで働ける順位が自分にとって最もパフォーマンスを発揮しやすいです。
自分らしい最適な順位を発見してください。
4□ 上司として、部下の立ち位置上位2割との関わり方
上位2割は、意欲的で一生懸命に取り組んでいますのでとても頼もしいです。
「黙っていても、仕事をこなしてくれる。」
と放置し、配慮や評価に欠けてしまうと取り返しのつかない事になる可能性もあります。
上位2割の立場からすれば、サボってしまう下位2割や中間6割に対して、不公平感を持つ事があって当然です。
「これだけやっているのに評価されない。」
「これだけやっているのに給与は同じだ。」
であれば、評価される職場へ転職する現実性があります。
上位2割の方はどの職場へ行っても通用する能力がありますので、配慮や評価をお忘れにならないようご注意ください。
5□ 下位2割の方へ
「サボってしまう人だ。」
と周囲の人に映ってしまうと信頼関係が構築できなくなります。
少なくとも中間6割にあたる8番を目指し、
「○○さんなりに一生懸命やってますね。」
少なくとも8番の評価が与えられるよう取り組んでください。
仕事をサボってしまう事自体は、ハラスメント加害者にもなり得ますのでご注意ください。
●ハラスメント加害者にならないために
能力や技術には個人差があります。
上位2割の方が、
「自分のために、職場のために一生懸命やっています。」
という事であれば全く問題はありません。
しかし、「自分がこれだけやっているのだから誰でもできるはずだ。」
と強制したり、強要する事はハラスメント加害者になる可能性があります。
理想論を押し付けたり、「○○すべきだ。」
とならないようどうかご注意ください。
●まとめ
冒頭でもお聞きしましたが、皆さんの立ち位置は何番でしょうか?
自分の立ち位置を把握する事や、上司の立場であれば部下の立ち位置を把握する大切さもお分かりいただけたのではないでしょうか。
中間6割の方が上位2割に転身する事はとても難しいです。
一方で、上位2割の方も
「もうこれからは、ソコソコで良いや~。」
と意欲や技術的な立ち位置を中間6割に転身する事も、とても難しいと思います。
理由は、自分自身に納得できないからです。
職場基準として立ち位置は何番~何番が良いのか?
7番8番も尊重しながら、1番2番への配慮や評価を行い
働きアリの法則をどうぞご活用ください。
コラム19:カウンセリング|研修会【働きアリの法則(2:6:2の法則)】
心理カウンセラー
研修会・セミナー講師
コーチング
澤田 和彦